ラクしてうまくいく生き方
いま若者の中で人気のひろゆき氏。彼の生き方に憧れる若者が多いということだ。
まさにこの本のタイトル通り「ラクしてうまくいく生き方」をしたいわけだ。
この本の内容も、ぐんとターゲット層を下げている。学生から若手社会人で、特に成り上がりたいわけではないが、ストレスなく社会を生きていきたい。そんな人たちに向けたメッセージである。
ひろゆき氏自身、かなり稼いでいるにもかかわらず、生活費は月5万円で済ましている。洋服も友達のお古かバーゲン。日中やっていることと言えば、Netflixで映画観たり、料理したり、たまにYouTubeライブ配信、Twitterでいろんな人にツッコミを入れたり。
所有欲はまったくないミニマリストである。
この辺が他の著名な事業家とは違って庶民受けする部分だ。
この本には100のコツとして、100項目書かれているがおおむね納得した。すでに取り組んでいる内容も多かった。
その中でも、いままでやってこなかったことがいくつかあった。
個人的に気になったことをまとめてみる。
料理をしましょう
ラクに生きていくうえで役に立つ趣味やスキルとして、ひろゆき氏が勧めているのが「料理」だ。
自炊にはメリットしかないと言っている。
料理を趣味にしてしまえば飽きることがない。生きている限り毎日何かを食べるため、いくらでも試行錯誤ができる。和食、洋食、エスニックなど様々なジャンルがあるし、創作のしがいがある。
そして脳トレにもなる。どんな食材を選ぶか、どうやって調理するか、料理には思考することが多いので、脳の前頭葉を鍛えることができて、ボケ防止にも役立つ。
そうか、料理か。まったくやってこなかったし、いつも同じものばかり食べているから、料理一度チャレンジしてみようかな。確かにハマると一生楽しめる趣味だよな。
お金を誰かにあげてみましょう
ある実験結果がある。他人にお金を寄付することと幸福感の相関関係を調べたところ、136か国中、120か国で正の相関があった。これは貧しい国においても同様だった。
さらに2歳児に、お菓子を自分で食べるか、もしくは目の前の人形にあげるかで、どちらの方が喜ぶかを調べた実験では、後者の方が喜んでいたという結果がある。
寄付をする文化はないけど、誰かにプレゼントをすることは積極的にやってみよう。確かに人が喜んでくれるのを想像すると嬉しくなる。これは人間の本能なんだろう。有名人で毎年ひっそりと巨額の寄付をしている人もいるが、本人としても喜ばしく思っているんだろうな。側から見ると、この「ひっそりと」しているのがめちゃくちゃカッコ良いのだが。
寄付を公表するのはカッコ悪い。ひっそりとやるのがカッコ良い。これは人格の違いなんだろう。後者でありたいな。
いつもニコニコしときましょう
誰でも手間も時間もかけずに、人間関係を円滑にできる方法が、いつもニコニコ笑顔でいることだ。笑顔でいるということは、言葉を使わずとも相手に好意を持ってもらえる最大の武器である。
確かにひろゆきはいつもニコニコしているよなぁ。ヘラヘラというか。これは計算でもあったのか。
相手が笑顔の人と、仏頂面の人では、やはり印象が変わるし、こちらも自然と同じ表情になる。まさに鏡の法則。ミラーリングともいう。
たまに、話しながら途中で自分から笑う人いるが、あれも技術のうちなのかな。話の文脈では全然笑うところじゃないのに、こちらは面白くもないポイントなのに。つられ笑いをしてしまうことがある。そしてなんだか雰囲気が和む。この手は使ってみようかな。
職場は「人間関係」で選びましょう
職場を選ぶとき、どういう基準で選ぶのか。
「給与の高さ」「仕事のやりがい」と色々ある中で、「一緒に働く人との人間関係が良好かどうか」「そこの人たちと相性が良いか」で判断するのもアリなのでは。
転職理由の多くに「職場の人間関係」がある。
結局は人間同士が仕事するわけだから、「人間関係」は最も重要なファクターなんじゃないかな。
あのGoogleでも、社員を採用する際、今いる社員と相性の良さそうな「いい人」を選ぶようだ。
どんなスキルを持ち合わせていても、結局のところ人間関係なんだな。
あとは、いまいる職場でも、ある程度人事に口を挟める立場でいるならば、自分と一緒に仕事する人は自分が好きなタイプにした方が良い。
来るもの拒まず的な姿勢も良いのだが、自分のためには、やはり好きなタイプが良いよね。
自分の中の優先順位を決めておきましょう
自分の中の優先順位をしっかり把握していないと、どうでもいいことや楽しくないことに人生の時間をとられて、疲れだけが残ってしまう。
有名な例えがある。
「人生を壷にたとえてみましょう。壷に大きな岩をいくつか詰めたとします。壷が岩でいっぱいになった後、水や砂のようなものを隙間に詰めることができますが、逆はできない。先に水や砂を入れてしまうと、大きな岩が入れられません。」
大きな岩は自分にとって大切なもの。水や砂は些末なもの。
つまり、些末なことばかりに時間を費やしてしまうと、自分にとって大切な時間を奪われてしまうということ。
なので、先に自分にとっての「岩」は何かをしっかり決めよう。
ひろゆき氏は、これら自分の本もラクをしてうまく売っている。編集者やライターがひろゆき氏の言葉をまとめて本にしているから、ひろゆき氏自身が書いたわけじゃない。
これが彼の生き方。