気ままに本要約ブログ

本を読んでアウトプットすることではじめてインプットできる!自分自身の為と、ブログを読まれた方へ少しでも参考になれば良いかなと思い、気ままに書評を書いていきます。

大きな嘘の木の下で

前作「破天荒フェニックス」に続くオンデーズ田中修治社長の本。

前は小説のように物語として書かれた内容だったが、今回はオーソドックスな成功ノウハウ本。

だが、内容自体はオーソドックスではなく独自の思考法。具体例が分かりやすく、内容はよく入ってきた。

 

自分なりにポイントまとめてみた。

 

・幸せは「主観的なもの」

幸せとはその時々の感情でありとっても主観的なものである。100人いれば100通りの幸せがある。
幸せにしてあげるとか、幸せにして欲しいとか、日本語として間違っている。
そして幸せは相対的に感じるもの。比べる対象が都心のバリバリのエリートであれば、自分を蔑むだろうが、対象が貧困国の人々であれば今の状態は幸せに感じるだろう。


・豊かさは「客観的なもの」

幸せは主観的でその時々の感情であるのに対して、豊かさはもっと客観的なもの。
お金持ちになる。知見を得る。スキルを磨く。経験、体験を得る。もっと言えば、飢餓がない、テロがない、食料、水がある。これらは客観的に見えるもの。

なので、「幸せにしてあげる」ではなくて「豊かにしてあげる」という方が具体性がある。


・お金は交換ツール

〇〇を買う、ではなくて、〇〇と交換する。
そういう意識が大事。仕事で給与をもらうとは、自分の時間と「交換」すること。時間当たりの交換価値が高ければ当然対価も高くなる。ただ単に体力や作業の交換では単価は安い。
時間を差し出す方も、時給以外に得るものを探して吸収していけば、次の交換時には単価が上がっていくもの。
キャッシュレス社会においては、単なる数字でしかない。お金そのものを触る機会はほぼ無い。
いわゆるロールプレイングゲームのポイントのように、何かを得るための交換ツールに過ぎない。
お金の価値が安定しているのは日本くらい。海外ではお金の価値は乱高下するものと認識している。
何かしらの価値があるものに交換しておくか、自分の価値を高めてくれるものに交換する必要がある。
価値がある人間とは、どれだけ人に必要とされているかということである。


・仕事とはゲームである

どんな仕事もゲーム要素を入れてあげると劇的に変わる。単なる労働も、ゲーム性を入れると面白くなる。
好きな仕事を探すのではなく、今の仕事を楽しくする。そして好きな仕事にしてしまう。その方が早いし現実的。
所詮、現代社会は無駄なものを作り上げて仕事を作っているだけなのだ。美味しいものを作り、それを食べてもらい、食べ過ぎて太った体を、ダイエットするためにジムやライザップなどを生み出す。そういう感じで仕事は生まれる。
江戸時代のように、単に食べていくための労働からは解放されているのだ。
物を買うにも、あの人から買いたいという、「ヒト消費」の時代に入っていく。単に安い物ならネットで買えば一番効率的。
そこに人が介在する価値というのは、自分のことを良く知ってもらい、自分に合った商品をレコメンドしてくれること。
あと、仕事にゲーム性を取り入れるには、ドラクエみたいにポイントをつけたり、対戦したりレベルアップしたり、そんなのを見える化したら分かりやすい。


・成功はアート、失敗はサイエンス

成功方法は人それぞれ。前提条件が違うから真似は出来ない。自分自身で作り上げていくしかない。

でも失敗にはパターンがある。これをすれば失敗する、これをしなかったら失敗する。これには過去の事例、他者の事例は参考になる。


・行動する為の練習方法

成功する為には、とにかく行動しないと始まらない。むしろ行動だけが成功する為の唯一の前提条件。

では、行動出来ない人に向けて、一つだけアドバイス
毎日違うドリンクを飲む。365日全部違うドリンクを選ぶという事。

人間にはそもそも決まったルーティーンで生活するという習性がある。だから、自分に変化を起こしたいと思っていても、行動させないような本能がそもそもある。

だから、小さな事から変化を作り出し、ルーティーンを崩していき、それを受け入れていく事で徐々に変わっていく。


・自意識過剰で傷つきたくないだけ

行動しない理由の一つに、人から何を言われるかを気にしすぎる事がある。目立ち過ぎると批判されるとか叩かれるとか。

でも、周りは自分が思ってるほど見てないよと。

自意識過剰なんじゃない。
行動しないもう一つの理由は、傷つきたくないという事がある。失敗した時の自分に降りかかるダメージを考え過ぎて、一歩踏み出せない。

異性に告白する際、フラれた時の惨めさを恐れているのと同じ。


・夢や目標は後から出来るもの

現時点で夢や目標が無いのは割と普通の事。

最初は自分の欲に従い始めていき、それに没頭していくプロセスの中で、夢や目標ができてくる。何かに精一杯取り組んだご褒美に夢や目標が与えられるという感じ。


・人生において選択に意味はない

どちらを選択したとしても、どちらの先にも天国と地獄が待っている。選択自体には意味はない。どちらでも良いのだ。要は、行った先でどう自分が行動するかどうかだ。


・経営理念は目的

目的・目標・手段の本当の意味を理解する。

目的=達成が出来ない、終わりのないもの。成し遂げようと目指す事柄、最終的な的。
目標=目的を達成するために設けた目当て。具体的な数値で設定する。これは達成する事が出来るもの。
手段=目標達成のための具体的な方法。戦略、戦術。
目的と手段はどちらも達成できない(どこまでいっても終わりがない)
似ているがために、手段を目的化してしまいがち。目的を見失ってしまう。
経営理念とは、自分たちが見失わない為に定める唯一無二の「目的」である。


・関わるすべての人を豊かにする

三方良しの考え方が最も効率よく売上、利益を拡大出来る。従業員、取引先、お客様、関わるすべての人たちがベネフィットを得ないと、結果的に大きくならない。