気ままに本要約ブログ

本を読んでアウトプットすることではじめてインプットできる!自分自身の為と、ブログを読まれた方へ少しでも参考になれば良いかなと思い、気ままに書評を書いていきます。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

あのWindows95を立ち上げた元マイクロソフト伝説のプログラマーである中島聡氏の時間術、そして仕事への向き合い方はどのようなものだったのだろうか。

 

最初に頑張るアメリカ人、最後に頑張る日本人

アメリカのビジネスパーソンは総じて朝が早い。朝の7時に会社に来て、夕方の5時や6時には帰るという仕事のスタイルを持っている。朝が早いため10時間は働いていることになる。日本では夜遅くまで会社に残ることが美徳とされる文化がある。長時間働いているように見えるが、朝早くに来ているアメリカ人と労働時間は変わらない。

アメリカ人がなぜ夕方には帰るのかというと、それは家族を大事にしているからだ。アメリカでは夕飯を家族みんなで食べるという文化が非常に根強い。あともう一つ。公共交通機関が発達していないため、子供が部活していると親が迎えに行かなくてはいけない。そういう事情もあり、夕方で切り上げる必要がある。

 

すべての仕事は必ずやり直しになる

たとえば、石膏を削って胸像を作るとき、いきなり眉毛の一本一本にこだわって細い彫刻刀を使う人はいない。そんなことしたら後から全体のバランスがおかしくなって失敗するだろう。普通はまず大きく輪郭を粗削りするところから始める。

これと同じように、仕事においてもまずは粗削り(プロトタイプ)から始める。スマホのアプリがなぜあんなにもアップデートが多いのかというと、リリース段階では100%ではないからだ。リリース後にバグを修正していく、あるいはブラッシュアップしていく。別の言い方をすると、100点にこだわるあまり、納期を守れない方がまずいことなのだ。必ず納期を守って提出する。そのあとに修正を加えていき100点に近づけていくことだ。

 

花さえ用意できれば、裏で昼寝してもいい

ビル・ゲイツは待ち合わせや締め切りに遅れる人をこの世で一番嫌っていたそうだ。そして論理的に言い訳をする人を特に嫌っていた。

たとえばあるパーティーがある時に、ビル・ゲイツがあなたに花を用意して欲しいと頼んだとする。あなたは花屋に電話をし、パーティー会場に花束を届けるように注文する。しかしパーティー当日、花屋から雪のせいで配達が遅れると連絡があり、それをあなたがビル・ゲイツに伝える。こういう時、ビル・ゲイツは尋常じゃないほど怒る。あなたが命じられた任務はパーティーに花を用意することであり、花屋に注文をすることではない。いかなる場合でも花を用意出来なかったのは100%あなたの怠慢であり責任を負うべきだ。もし花屋が雪の影響で配達が遅れるのであれば、あなたは何としてでも会場に花を届ける手段(代替案)を考えなければいけない。

 

ロケットスタートで一気につくる(2:8の法則)

たとえば上司から「これ10日でやっといて」という仕事が与えられた時、まずは2日で「ほぼ完成」まで持っていくことだ。スタートから猛烈に仕事に取り掛かる。2日で8割方できたという感覚が得られたなら上司に「10日でやります」と伝える。そして残りの8日間を使って「ゆったりと」完成まで持っていく。この段階で大切なのは、「全力で仕事と向き合う」ではなく「仕事の完成度を高める」である。8割の時間を使って2割の仕事をこなすのだから、そこに余裕が生まれる。心に余裕がある状態の時には、クリエイティブに付加価値を想像する時間が生まれる。完成までにブラッシュアップできるのだ。ここで大事なのが、早めにできたからと言って早めに提出してしまわないことだ。

 

やりたいことには思い切って飛び込む

たとえば英語を覚える時、将来何かしらの役に立つからという理由で勉強する人が多いが、それではなかなか覚えられない。それよりも、英語圏の外国へ行ってしまった方が英語は上達する。言い方を変えると、必要に迫られれば勉強せざるを得ないということだ。もっと言うと、何のために英語が必要なのかということだ。仕事でどうしても必要だとか、好きな異性を口説くためにどうしても必要だとか。単純に、生活していくためにどうしても覚える必要があるとか。何かの実践のために知識が必要な場合、知識はやりながら覚えていくべきだ。つまり、崖を飛び降りながら飛行機を組み立てていくということだ。これが究極の時間術である。