なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23
またまたひろゆきらしいタイトル。というか編集者がつけているのだが。自ら書いているのは「あとがき」だけ。まさに、タイトル通り。
基本的には、ラクして生きていこう的なエッセンスだ。もはや、ひろゆきの代名詞となっているタイトルだ。
この中で、会社との向き合い方、チームとの向き合い方が参考になった。
たとえば、チームリーダーの立場であるならば、自分がいちいち指示を出さずともチームが回る状態が良い。現場の判断でどんどん回せるようにすること。実際、現場の判断基準を持って決めた方が、即座に最適解が出る場合が多い。
時に見誤ったり、間違えたりすることもあるが、それならば、なぜ間違えたかを考えて判断基準を修正すればいいだけだし、その方が組織としてのメリットは大きい。
つまり、判断を間違えた場合は「判断基準を更新して成長する良い機会」と捉えればよい。
逆に、自分が一サラリーマンだったとしたら、アルバイトくらいの距離感でいた方が良い。変に、組織の一員だとか、会社は家族みたいなものだとか、密着し過ぎるのは、自分の時間を取られることにつながる。
上司との飲み会に付き合わされたり、嫌な仕事を押し付けられたりしても、それはしょうがない、組織の一員だから我慢しよう。こんな風になるとストレスばかりたまってしまう。有給休暇も取りづらいだろうし、いちいちその理由まで聞かれる。そもそも有給は社員の権利なわけだし、それを後ろめたく思う必要は全くない。ましてや理由なんて言う必要は無い。聞かれたら、適当な嘘を言っておけばよい。
ひろゆきがいるフランスでは、バカンスのために一か月休む人は普通にいる。そして、周りは誰もイヤな顔をしない。お互いがそうだからだ。
さすがにフランスのようにはいかないだろうが、ある程度まとめて休んで旅行に行くとか、してみた方が良い。なぜなら、会社勤めを20歳過ぎから60歳過ぎまでした場合、定年後の膨大な時間をどう過ごせばいいのか分からなくなる。定年うつに陥る可能性だってある。だから、仕事以外の時間をもっと大事にして、人生を楽しむことを、もっとやっておいた方が良い。
仕事自体が楽しいのであれば良いのだけど、そうじゃなければ、もっともっと自分の楽しいと思う時間を増やすことをしないと、何のために生きているのか、ということになる。
もっと自分本位に考えた方がよい。「会社のために」とか「自己犠牲」の精神とか、考えない方がよい。会社は利用するくらいの考え方がちょうど良い。つまり、アルバイトくらいの(心の)距離感でいた方が健全なのである。
会社は自分が定年するまで面倒は見てくれない。ましてや、定年後、そして自分の人生まで責任をとってくれない。そんな当たり前のことを考えれば、もっと自分本位に、そして自分のために人生を生きた方が良い。