気ままに本要約ブログ

本を読んでアウトプットすることではじめてインプットできる!自分自身の為と、ブログを読まれた方へ少しでも参考になれば良いかなと思い、気ままに書評を書いていきます。

コンサル一年目が学ぶこと

コンサルティング会社は、一般的な会社と違ってとてもシビアな世界だ。顧客の成果を上げる仕事だから、まずは顧客の業界について、客観的データ、知見、あらゆる情報が必要となる。

そして、結果にコミットしなくてはいけない。なんとなく良くなったね、とかファジーな結果は求めていない。顧客の期待値を常に上回る必要がある。まさにプロフェッショナルの仕事だ。

逆に言えば、顧客の結果を出せば評価されるため、社歴や年齢も関係ない。若い人でも結果を出せば評価されるし、それなりの報酬も得られる。そういう意味では、プロ野球の世界に近いかもしれない。

ただし、一年生が顧客と対等に話をするためには、相当な知識武装をする必要がある。若い分、顧客を唸らせる程の武器が必要だ。

その、一年生が成果を上げるために必要な武器の代表格が、「数字」である。

つまり、数字という「ファクト」で語ること。

ファクトは、事実のこと。自分の経験談や、気の利いた言葉ではなく、動かしようのない事実を語る。事実の最たるものが「数字」である。

顧客が知らなかった事実を、数字で示すことによって、価値を認めてもらえる。新人であればあるほど、数字を拾って動かせない事実をあつめることだ。それがもっとも有効な武器となる。

意見は封殺されることがあるが、事実は封殺しようがない。

そして、感情より「論理」を優先させる。なんだかんだ言って、人は感情で動くものだというが、それはベテランになってからで良い。新人ならば、まず、論理を優先して話すことが重要だ。論理さえ通っていれば、上の立場の人も耳を貸すが、曖昧なことを感情で説明しようとする若造は信頼されない。

 

そして、そもそもの考え方として大事なことがある。コンサル会社は、いや、他の会社でも同じだが、学生の時と社会人で大きく違うのが、「消費者」ではなく「生産者」であるということ。

学生=対価を払う消費者

社会人=対価を受け取る生産者

とかく、会社に入っても消費者のままの人がいる。「会社が〇〇してくれない」「会社に〇〇が足りない」消費者目線でいる限り、会社に対して不満に思うところにばかり目がいき、自分の期待するものと違う、ということになる。そして、もっといい別の商品がないか(転職)を消費者目線で探しはじめる。

しかし、本来の立場は生産者であり、会社に入った「一人のプロ」として行う役目は、会社に貢献することであり、そして、その先にある消費者や取引先を満足させることだ。社会人になっても、消費者目線のままでいてはいけない。

社会人としての心構え、基礎、そして技術。決して一年生でなくても、ベテランにとっても、大事なエッセンスが詰め込まれている。