コロナ自粛の大罪
コロナ騒ぎも1年半が過ぎた。
今年に入ってから各国でワクチン接種が始まり、収束の兆しが見え始めているが、ワクチン外交に失敗した日本においては、まだまだ自粛の空気は変わりそうにない。
一部の若者はお構いなしに行動しているが、大抵の大人は行動を自粛している。
いまの緊急事態宣言下で一番被害を被っているのが飲食店だろう。特に居酒屋。お酒の提供ができないのでは営業が成り立たない。
実際、どんどん潰れて行っている。
あと旅行会社や航空会社もひどい状態がずっと続いている。国際線の戻りが一番遅いだろう。
正直、日本は欧米諸国に比べると大したことないレベルなのだが、政府やメディアが恐怖を煽りすぎている。毎日の新規感染者数を報道しても本当は意味がない。
コロナは無症状者が半分近くいるから、数字に出ない感染者が市中にウロウロしている。これって、普通のコロナ風邪と同じ状態だ。
風邪をひいた人の人数を毎日読み上げているようなものだ。
日本人は前から寒い時期にはマスクをしているし、手洗いも普通にしている。
ゼロコロナにすることはあり得ないわけだから、普通の風邪の対策レベルで良いのだ。飛沫感染、接触感染を異常に恐れるよりも、まずは免疫力を落とさないように睡眠、食事、運動と、そちらに気をつけた方が良い。
本当はワクチンを打つより免疫力を高めることの方がよほど大事なのだが、そのことはあまり報道されない。
コロナ死者数は昨年1年間で3459名。今年に入ってから増えてきたが、冬場の死者は大体増えるもの。
日本の総死者数は1年で130万人いる。毎月10万人以上いるということ。そのうちコロナ死者数は何%なんだろう。そう考えると大したことないレベルだと気づく。インフルエンザと同じレベルだ。(インフルエンザの死者数は毎年3000人で、関連死を含めると1万人いる)
それなのに、自粛自粛でこんなにも経済に打撃を与え続けている。
飲食店が潰れ、失業者が増え、自殺者が増える。こちらの方が大問題だろう。でもこの問題についてはあまり言及しない。
ちなみに、コロナ死者を年代別に見てみると、10代はゼロ、20代は3人、30代は16人、40代は56人。
そして、80代以上が4511人で、陽性者からの死亡率は13.3%と急激に上がる。
つまり、高齢者だけしっかり隔離して守っていれば、若者は自由に行動して良いのだ。
そもそも、なぜこんなにも行動を自粛しなければならないのか。
その理由は、医療崩壊をさせないためだ。
コロナ患者で病床を埋めてしまうと、その他の患者を受け入れられなくなる。そのため助けられなくなる命がある。
この事態を防ぐために自粛を要請している。
でも、この本質的な原因は、新型コロナが2類相当の指定感染症のままだからだ。
2類感染症といえば、MARSやSARS、そして結核という致死率の高い強力な感染症群だ。
新型コロナをインフルエンザと同様の5類感染症にすれば民間医療機関(開業医)で診ることが出来て、コロナ受け入れの医療リソースが格段に増える。
そもそも、日本は公的医療機関が2割で民間(開業医)が8割という構図。国の命令で動かせる医療機関が少ない。競争原理を働かせることで医療の質が上がるというのは良いことなのだが、有事の際に国が医療機関をコントロール出来ないというデメリットがある。
開業医は、コロナ患者を受け入れてもしクラスターを出してしまうと、保健所が入り2週間の営業停止となり、その後も患者が怖くて寄り付かなくなる。そのため、開業医が積極的にコロナ患者を受け入れることはあり得ないだろう。
つまり、新型コロナが2類相当のままであれば、コロナ専用病棟を作るべきだった。欧米諸国や中国は突貫でコロナ専用病棟を作り、集中して治療を行う環境を整えた。医者も高額の報酬を用意してかき集めれば良い。そうすればコロナ受け入れのキャパが大きくなり、今みたいな自粛要請は不要になる。
これらをやってこなかった政府には責任がある。