生物学的に、しょうがない!
人間とは、生きにくい生物だ。
感情が豊かであるがゆえに、感じる必要のない不安や恐怖、他人への嫉妬や妬み。猿や猫などの動物とは違い、想像力が豊富だから、不必要な感情に支配される。
しかし、同時に「理性」でコントロールできることも人間の大きな特徴である。
つまるところ、湧き出す「感情」とそれを抑える「理性」のバランスをうまく取るということ。
いろんな感情が湧き出してくるのは生物学的にしょうがないことだと諦めよう。
例えば、不安、嫉妬、欲望、怒り、それらの感情を抱くことに罪悪感を持たないこと。
それらの感情は、人間が生きていくためにはむしろ必要な感情であると理解して、それを「理性」でうまくコントロールするということ。
しかし、感情をすべてを抑えつけてしまうと、それはそれで良くない。感情を抑えつけるといつか爆発してしまう。うまくガス抜きをする必要もある。
狩猟採集時代、人間はあらゆる敵(猛動物や天災)から身を守りながら生き長らえてきた。
そのためには、危険を察知する能力、仲間とうまくやっていくための社会性、未来を想像する力、それらは必要不可欠であった。
つまり、現代社会においても、人が不安に感じることや、安定を求めること、人に嫌われたくないという感情など、これは人間の遺伝子レベルで仕方がないこと。
「自分はなんて弱い人間なんだ」とか「こんな浅ましい考えは良くない」とか「欲望に負けてしまうダメな人間」とか、そんな風に自分を蔑む必要はない。それは人間の本能なんだと完全に開き直ろう。
そう、「全部ポジティブに諦める」ことが大事である。