気ままに本要約ブログ

本を読んでアウトプットすることではじめてインプットできる!自分自身の為と、ブログを読まれた方へ少しでも参考になれば良いかなと思い、気ままに書評を書いていきます。

悪の脳科学

脳科学者の中野信子さんが藤子不二雄先生の代表作「笑ゥせぇるすまん」から学ぶ人の心を操り方を書いている本。

もう50年も前のマンガだが、色褪せることなく現代社会にも見事に当てはまる。

主人公の喪黒福造はターゲットと決めた人に近づき、その人の弱さの部分を引き出す。

そして飴を与えることで、人間の流されやすさや意志の弱さを利用して相手をドツボにはめる。

やっていることは詐欺師みたいな事だが、喪黒福造自身に利益が無いことを考えると、余計に怖いが。。

教訓として、人間には誰にも心の弱さがあり、そこをつけ込んでくる詐欺や悪徳営業などに騙されないようにしよう。

そのためは、自分を俯瞰してみる「メタ認知」能力を身につけることが大事。

客観的に自分の感情を捉えて、コントロールすること。

中野さん曰く、日記をつけることがメタ認知能力をつけることに役立つと。

手書きでもスマホアプリでも良いので、その時その時に自分が感じた感情を文字にしていくと、「あぁ、自分はこんな時にこんな感情になるんだ」と客観視できる。

詐欺師じゃなくても、現代はネットのターゲティング広告でも心を操作される世の中なので、自分自身、しっかりと客観的に判断できるようしていきたい。

 

悪の脳科学 (集英社新書)

悪の脳科学 (集英社新書)