気ままに本要約ブログ

本を読んでアウトプットすることではじめてインプットできる!自分自身の為と、ブログを読まれた方へ少しでも参考になれば良いかなと思い、気ままに書評を書いていきます。

凡人のための地域再生入門

僕も地元は田舎で、地域再生というか、地元のために何かしたいなという思いはある。

むしろ、歳をとってじじいになったら移住したいと思ってもいる。

 

ただ、いかんせん仕事が無い。

まさかチェーン店の店員として勤めるつもりはなく、かと言って自分で飲食店をやるのも考えてない。

 

どうしたら田舎に戻ってまずは生計を立てながら暮らせるか。最近考え始めた時に手に取ってみた本。

 

まず、実家があるから住居費用はかからない。

生活していく費用というのは都会より大分安く済むし、事業をする際に借りる事務所や店舗も家賃が安いので、そこは田舎の最大のメリット。

 

そして、何か事業を新しく始めるというより、高齢の方がやられている事業を継承して(M&A)やる方がリスクが少ないのだろう。田舎には、後継者が居なくて廃業にせざるを得ない事業者が少なくない。

 

この本では、自治体の補助金を頼り出し始めたら事業が崩壊すると言っている。

本来、お客さんの方を見て、お客さんを喜ばす為に知恵を絞って売上を上げていくのだが、補助金を獲得する為に自治体の方ばかり見始めると、事業として成り立たない体質になってしまう。

このことを再三言っていた。

 

あと、田舎で商売するのら、それこそ尖った商材で勝負しないといけない。田舎の都市部には大手チェーンが進出しているため、コモディティ商材では勝ち目が無い。むしろ強みは、車社会なので遠くからでも「それ目的」で来てくれる。地元住民のみならず、広範囲の商圏をターゲットにする必要がある。

 

そして、仮に成功した場合には、やっかみが必ずあるため、批判の声はある程度覚悟して、強い意志で突き進むことが必要。

 

この物語では30代の若者が発起人となり、地域にムーブメントを巻き起こし、全国へ波及させていくストーリーだったが、やはり周りを巻き込む力が必要なんだろうなぁと、そう感じた。

 

この本は小説だったが、著者の体験から成り立っているのでリアリティがあった。

 

地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門

地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門

  • 作者:木下 斉
  • 発売日: 2018/11/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)