10年後のGAFAを探せ
現在、世界中でGAFAが席巻しているが、国によっては独占禁止法や個人情報の取りすぎ問題で規制圧力が強くなり、今までのような伸び率ではいかないと見られている。
そんな中、世界中で次世代のGAFAを狙って新たなサービスが誕生している。
本書では100社取り上げているが、そのうちいくつか抜粋してみる。
◎ビー・フォワード(Be Forward)
中古車輸出の日本の会社で「輸出する車のトランクなどの空きスペース」を有効活用し新興国向けの物流網を広げている。車だけではなく日用品などを輸出する越境EC(通販)である。新興国向けのAmazonを目指している。
◎ウィーワーク(We Work)
世界中で巨大なシェアオフィスを運営するアメリカの会社。ただ単に箱としてのシェアオフィスを提供するだけではなく、別の会社の人との「コミュニティー」をつくる仕掛けがある。毎週のように開催されるイベントや、広々とした共有スペースでビールサーバーなどドリンクの飲み放題を提供している。
ビジネスチャット大手のアメリカの会社。仕事をする上で必要な情報を迅速に共有したり意見交換したりできる。1対1でもグループでも誰とでもチャットが可能。すでに世界中で800万ユーザーがいる。
産業用ロボットの制御ソフトウェアを手掛ける日本の会社。MUJINの技術を使えば、多種多様な形状の商品がランダムに流れてくる物流センターのピッキング作業が可能になる。
産業用ロボットの「Windows」を狙っている。
◎フーマー・フレッシュ(Hema Fresh)
リアルとネットを融合させた生鮮スーパー(中国)
いけすを泳ぐ魚や新鮮な野菜にQRコードが貼られていて、スマホをかざすと即座に産地や物流経路が表示される。そのままスマホ決済で購入し、店内にあるレストランで調理をしてもらうもよし、そのまま宅配してもらう事もできる。
◎AIメディカルサービス
がんの見逃ゼロを目指すAIベンチャー(日本)
内視鏡の画像をAIが精査し、ベテラン専門医にしか分からないような胃がんの病変も0.02秒で見抜く。ディープラーニング(深層学習)を用いて膨大な画像データをAIが学習することで、専門医の平均を上回る判別の精度を実現している。
◎DJI
世界のドローン市場で7割を上回るトップシェアの中国企業。ハードとソフトの両方の技術開発に力を入れている。ハードでは温度センサー、カメラ、撮影の際のブレを防止するスタビライザーなども開発。ソフトでもマッピング、3次元モデル構築、データ分析、画像処理、データ伝送など多様な技術を持っている。