自分らしく働くパラレルキャリアのつくり方
「副業」ではなく「複業」
単にお小遣い稼ぎのアルバイトではなく、いくつもの本業を持つということ。
もちろん会社員としての本業に一番時間を費やすわけだが、平日夜や土日などに複業の時間に当てる。
そして、複業は自分のやりたいこと、楽しいと思うことじゃないと続かない。
つまりそれは、普段休みの日に楽しんでいる趣味と同じ感覚。
ゴルフや釣り、写真やスポーツ観戦、ペットと遊ぶ時間などもそうかな。時間を忘れて没頭している状態。
ただ、趣味だけだと、時間やお金を消費しているだけなので、これを複業にするにはマネタイズ(収益化)しなくてはいけない。
これはすなわち「人の役に立てる何か」がないといけない。
自分の趣味を、少しズラして「人の役に立つ」ポイントが無いか考える。
この本に出てくる、
・やりたいこと=「WILL」
・できること=「CAN」
・必要とされていること=「NEED」
この3つの重なり合う箇所を見つけること。
そこがキャッシュポイント。
この本は、著者の例だけでなく、実際に複業で活躍している他22名の実例があって、とても参考になった。
僕の中で一番ピンときたのが、「間借りカフェ経営」だ。
30歳の女性で、本業はIT企業の広報の仕事をしていて、月に一回、お店を借りてカフェを営業している。
お店の定休日(非稼働日)を活用させてもらうという、まさに今旬のシェアリングエコノミー。
この人の強みは、学生時代から6年間カフェでアルバイトしていてノウハウを持っていること。
いろんなお客さんと、いろんなお話をするのが楽しいし、会社の中では出会えないような業界、役職の人がいて、そこで得られる話、知見が本業にも役立つというシナジー(相乗効果)が働く。
単に小遣い稼ぎとしてカフェのアルバイトをするのではなく、自分でメニュー構成を考えて、SNSなどで宣伝もし、店内オペレーションや売上管理もすべて自分で行う。
いちアルバイトじゃなく、お店の経営に携わることが大事なことであり、貴重な体験なんだと思う。
僕は同じような仕組みでスナックをやりたいなと思う。
普段は昼間だけ営業しているカフェ(昔ながらの喫茶店)の夜の時間を間借りしてスナックを開く。
平日の20時〜23時と、無理のない範囲で営業し、土曜日はもう少し遅くまで営業する。
スナックこそ、会社や役職に関係なくいろんなお客さんとお話ができて面白い話じゃないかなと思う。
ただ一つ、自分がメインでカウンターに立つのではなく、やっぱり「ママ」が必要!
お客さんがつくのはママにつくから、やってくれるママをどうやって見つけるかが最重要。
というかそれがすべて。