気ままに本要約ブログ

本を読んでアウトプットすることではじめてインプットできる!自分自身の為と、ブログを読まれた方へ少しでも参考になれば良いかなと思い、気ままに書評を書いていきます。

定年まで待つな!一生稼げる逆転のキャリア戦略

日本マイクロソフトの元社長、成毛さんの本。この人の文章タッチはホリエモンにすごく似ている。

物事をハッキリ言うし、違うと思うことはバッサリと切り捨てるし、独自の考え方があって面白い。

 

この本のコンセプトは、40代50代のミドルエイジ向けに、「今のサラリーマンのまま定年まで何もしないで過ごすとマズイよ」と警笛を鳴らす内容だ。

 

最初の章では、これからの日本の少子高齢化がもたらす社会がどういうものかを具体的にあげている。

確実に訪れるであろう、「医療費負担増」「消費税の大幅な増税」、そして50%の確率で起こると思われる「財政破綻」によるハイパーインフレ

インフレが起きると、コツコツ貯めこんだ預貯金の価値は吹っ飛ぶ。逆に言うと、借金の価値も下がり、一気に返済が出来る可能性がある。

と考えると、いま借りれるだけ借りておいた方が良いのか?

国は、1000兆円を超える借金があるが、財政破綻で一気に返済することを狙っているのか?

とも考えられる。

 

話は逸れたが、これからやってくるであろう日本の高齢化社会を具体的に説明し、もっと危機感を持った方が良いよ!と警笛を鳴らしている。

 

そして、その回避方法をいくつかのパターンに分けて説明してくれている。

 

例えば、地方の会社に転職する。いま大手企業に勤めていたとして、そのまま居ても大きな出世は無いし、55歳くらいで役職定年で給与ダウンといった道に行くだけ。

それなら、都会の大手企業で培った経験、スキルを地方の優良老舗企業で発揮する。

特に、ITツールを導入するだけで見違えるように業務効率が図れたり、サービスが向上する可能性がある。

地方の老舗企業はすでに顧客はついているので、自分の手でさらにパワーアップさせることも出来るとなればエキサイティングな人生が送れると思う。

 

あと、海外に目を向けるということ。これから確実にシュリンクする日本より、拡大する新興国に飛び込んでいくこともありだ。または、アリババなど勢いのある海外企業の日本法人に勤めるとか。

老後にマレーシアなど気候の良い国に移住する。そういうプランもありだ。

 

もし、今の会社を辞めるのが難しい場合は、没頭できる趣味を見つけて、それをサイドビジネスにしてしまう。

これは僕のアイデアだが、例えば、いまシェアリングサービスが拡大しているので、今後の需要でいうと、Airbnbを活用して外国人向けに「体験」を売るなど。(もう既にあるのだが)

海外旅行に行った時に旅行会社がツアーを組んでいるように、それを個人でやってしまうということ。

「田舎の大自然」や「京都のお寺」、あるいは「漁船で魚釣り」「農業・酪農」、「都会の夜遊びツアー」なんかも良いかも。

つい先日テレビでもやっていたが、日本の地方に外国人旅行客が増えているとのこと。

先程も触れた、大自然など体感できる場所や温泉宿など、日本人からしたら普通の観光場所だが、やたら外国人にバズっている。どうやら、facebookYouTubeなどのSNSの口コミで広まっているらしい。

特にYouTubeは、戦略的に有名ユーチューバーに依頼してマーケティングしているとのこと。

まさに、芸能人の食レポや旅先ロケと同じで、その反響は大きい。

 

まぁとにかく、これからの時代、会社員としてだけ過ごしていると、経済的にも精神的にも窮屈になってくるので、今から真剣に考えた方が良いということだ。

 

あと最後の章に、激しく共感した内容があった。

「持ち家はいらない」「マイカーはいらない」ということだ。

 

広い間取りのマイホームをフルローンで購入すると、現役時代はほぼローンの返済のために働くようなものだ。そして子供が巣立っていくと、広い間取りがガラーンとして意味を成さなくなる。

日本では空き家問題が深刻化していくが、裏を返せば、安く借りられる家が増えてくるということだ。

 

車も、所有するよりカーシェアリングで必要な時に借りる方が圧倒的に安く上がる。所さんのように車マニアではあれば話は変わるが、移動手段としての車だと考えれば、カーシェアやタクシーが合理的だ。

僕も若い時には車にこだわっていたが、いまはこだわりが無くなり、そもそも所有すらしなくなった。

 

まとめると、いまのミドルエイジ世代には、今までのような年金や社会保障制度が成り立たないので、国や会社に期待することなく、自らが工夫して、経済的にも精神的も自立できるようしなくてはいけないよ、ということ。