気ままに本要約ブログ

本を読んでアウトプットすることではじめてインプットできる!自分自身の為と、ブログを読まれた方へ少しでも参考になれば良いかなと思い、気ままに書評を書いていきます。

世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか

世界のトップに君臨し続けるGoogleは、どのようして働いているのだろうか。Googleでの働き方、仕事術を紹介している。

まず、一般的な会社と大きく違うのが、ものすごくクリエイティブな仕事であることだ。ゼロイチ、つまり新しいことを生み出す仕事である。世の中にまだないサービスを考え、そして世界中の人々が利用することを想定している。スケール感が全然違う。なので、一般的な会社とはアウトプットの種類が違うことが大前提としてある。

その中で、一般の会社でも参考になる部分をまとめてみる。とりわけ、多くの日本人企業で行われているムダなことをあげてみる。

 

持ち帰って検討しすぎる

たとえば顧客との商談で、「持ち帰って検討します」という場面があると思う。自分の判断で進められないなど、社内の専門部署へ確認しないといけない場面。その際は、いまチャットや電話で聞いてみる。もちろん即返答してくれるか分からないが、もし返答があれば即刻問題は解決する。もし即レスがなければ、その他の決められることは決めておいて、進められるところまでは進めておく。

 

分析・検討しすぎる

筋道を立てて考えることは確かに大事だが、その場の「直感」にも、実は大きな意味がある。「直感」はただの思いつきではなく、今までの経験の積み重ねからもたらされるものである。ロジカルシンキングは、考えをまとめて誰かに伝える、つまりアカウンタビリティ(説明責任)を果たす時には重要だが、クリエイティブに考えるためのツールではない。

 

社内メールのムダ

Googleでは、社内でメールは使わない。メールでのやりとりより、その場のやりとりで仕事を完結させる。ミーティング時にはその場でクラウドのグーグルドキュメントに議事録を書き込む。全員が同時に書き込む。また、日々の仕事の中で、誰かに意見を求めたい場合、チャットですぐ聞く。もっと掘り下げたい場合は、ビデオ会議をつないでコミュニケーションをとる。そうすればその場で解決できる。

 

言葉よりプロトタイプでやりとりせよ

プログラマーの世界では、言葉で説明するのではなく、「試作品」でやりとりする。これを「プロトタイプシンキング」という。まずはプロトタイプを作り、そこから議論をしていく。こうすると、それぞれの認識の違いがなくなるので、やり直しもなくスムーズに進む。何かプロジェクトを企画する際も、完璧でなくていいので、「こんなふうにやりたい」というものをペライチにまとめる。現物を示す何かがあるのとないのとでは、その後の進み具合が全然違う。

 

自分の仕事をなくす

オックスフォード大学でAIの研究をしている教授によると、AIを含めたテクノロジーの進歩で、あと10年で世の中の半分の職業がなくなるとのこと。AIに仕事をとられないためには、「自ら自分の仕事をなくしてしまうこと」だ。つまり、自らの仕事を、テクノロジーに置き換えて、もっと速くできないかと考えることだ。IT化して自分の仕事を減らすことで、もっと違う、新しい仕事を考えることが重要である。

 

まとめ

Googleという世界のトップランナーだからか、少しレベルが高い仕事術だが、一般企業にも参考になる箇所は少なくない。特に、コミュニケーションの取り方なんかは、飲みニケーションを活用したりと、ザ日本企業の典型みたいなことも取り入れている。まあでも、そこで話す内容が全然違うのだろうけれど。

とにかく、テクノロジーが発達した現代社会において、変化を恐がり、自分が変わらいことはリスクだ。変わらない=それは現状維持ではなく、「ゆるやかな死」であるということを、もっと理解する必要がある。