銀行を淘汰する破壊的企業
銀行には未来がない。簡単に言うとそんな内容だ。
旧態依然の銀行は、デジタル通貨が普及していくとともにその役割を終えるだろう。
まず、お金がデジタル化されると、リアルな窓口、ATM、店舗自体が必要なくなる。
お金=物理的なお札やコイン
ではなく、
お金=デジタル(単なる数字)
この理解が浸透してくれば、本当に店舗がいらない。
いまだに、各種税金を納める際には窓口でしか受け付けていないものもある。わざわざ現金を引き落として払うとか。あるいは通帳と印鑑で支払うとか超面倒。
せめてペイジーで振り込みが出来れば良いのに、と思う。技術的にはスマホですべて支払いが出来るはずなのに。
このままだと、大手テック企業に銀行は飲み込まれてしまうだろう。
アップルペイやグーグルペイ、各企業があらゆる決済機能を持ち始めると、銀行口座に預けるよりも利便性が高くなる。
セキュリティ面も生態系認証(顔認証や指紋認証)の方が高いし、スマホに入れておく方が安全なのかもしれない。
送金手数料も限りなくゼロになる。そしたら銀行の食いぶちを奪われる。
テック企業は、手数料を取るよりも、膨大なビッグデータを取りたいのだ。そしてユーザーの囲い込みが狙いだから、金融手数料には重きを置いていない。
今の銀行はひどい。スマホからネットバンキングで振り込みするのにも手数料を取られる。しかも、ネットバンク(月額)利用料とかいう訳の分からない手数料も取られる。
銀行員さんの人手を一切かけていないのに、何の手数料なんだ?よくよく考えると変な話だ。
あと、銀行ではないが、生命保険会社や証券会社もテクノロジーに代替されるだろう。
投資信託の運用なんて、人間よりAIの方が的確だし、保険商品自体もAIで計算させた方が、ユーザー一人一人に合わせた保険料が的確に出せる。
あと、デジタル通貨は必ず普及していくだろう。国の中央銀行が発行するデジタル通貨であれば物価も安定しているだろうし、国の金融政策がやり易くなるんじゃないかな。コロナ禍の給付金支給だってすぐに出来ただろう。
通貨がデジタル化すれば、不正受給や脱税、マネーロンダリングも防げるだろう。お金の流れを把握できるからだ。
ブロックチェーン技術を使えば、各種行政手続きもデジタルで可能になる。
結局、ここまでテクノロジーが進化した現代においては、通貨もデジタル化せざるを得ない状況になっている。最適化した結果、やっぱデジタル通貨だよね、ということだ。
フィンテックという言葉が叫ばれて久しいが、本当の意味でのフィンテックとは、銀行がなくなることなんだろうと思う。