キレる
売れっ子中野信子さんの本。
キレるというのは、人間の誰もが備え持っている防御的な本能であるため、反応的になってしまうのは仕方がないことである。
というのが大前提にあるので、それを分かった上で物事を見ていかなきゃならない。
その中で、同じキレるでも、損するキレ方と得するキレ方がある。
・損するキレ方
ちょっとした事でも、瞬間湯沸かし器のように沸騰して即座に切れてしまう。あるいは、我慢に我慢を重ねた末に堪忍袋の緒が切れ、積もり積もった怒りが大爆発してしまう。
・得するキレ方
自分の感情を素直に受け止め、できるだけストレスが小さくなるようなタイミングを逃さずに切れる。伝えたいことを伝えたいタイミングで、過不足ない熱量で表現する。
子供でも大人でも、それぞれの社会で生き抜き、サバイバルするためにも、切れるスキルを身に付けることが必要であると言っている。
成熟した民主主義社会の中では、戦略的にキレることも必要であると。