教養としてのヤクザ
吉本興業の闇営業問題など、ヤクザと知らずに関わってしまったとしても、これだけ世間を賑わしてしまう。暴力団排除条例後のヤクザの存在は、一般社会からかなり敬遠される存在となった。
昔のヤクザのイメージと、今の(暴排条例後の)ヤクザの現状がどうなっているのかも気になる。
まず、暴排条例が出来てから、ヤクザは銀行口座を持てず、生命保険に入れず、自動車の任意保険にも加入できない。
暴力団であることを申告せずゴルフ場でプレイしたり、ホテルに止まったり、クレジットカードを申請すれば詐欺罪で有罪になる。
ヤクザが、正業で飲食店なり、風俗店なり、建設会社なり、一般人が営むような仕事をすることも、暴排条例で実質不可能になった。
率直に言って、どうやって生きているのだろう。
収入源はどこから得ているのだろう。
ヤクザのしのぎと言うと、おおざっぱに言えば、覚せい剤の密売と、ノミ行為を含めた賭博、管理売春、みかじめ料の4つがあるが、最近は多種多様な収入源がある。暴排条例後、警察がヤクザを取り締まることによって、皮肉なことにシノギがより地下に潜って、見えなくなってしまうことに。
最近ブームのタピオカのお店はバックでヤクザが運営していたりする。
そして他に、法律で獲ってはいけないものを獲る密猟、密輸。
日本で仮想通貨を仕入れて、中国の富裕層に売ると言うビジネスも成立する。(中国では仮想通貨の取引が禁止されているため)
あと、オリンピック関連。スタジアムの建設や人材派遣に膨大な人手が必要だから、ヤクザの入り込む余地が生まれる。
人の供給は何次請けにもなるため、暴力団が入っていても発注元の会社は分からない。
我々が普段口にしている食材なども密猟で得た食材かもしれない。繁華街で女子高生が口にするタピオカも。
暴力団排除条例によって一般社会から排除されているように見えるが、案外身近に居る存在だと気づかされる。