気ままに本要約ブログ

本を読んでアウトプットすることではじめてインプットできる!自分自身の為と、ブログを読まれた方へ少しでも参考になれば良いかなと思い、気ままに書評を書いていきます。

財政破綻後 危機のシナリオ分析

渡辺美樹さんの本に続き、やはり財政破綻の本。

別に好きなわけじゃないけど、いま個人的に感度高い。

慶應大学教授を筆頭に有識者が各パートに分かれて綴られている。

全体的に少し難しい内容だったが、要点をまとめてみる。

 

まず財政破綻の定義とは、日本国債を誰も買わなくなり、国債の価値が下がり、金利が高騰する。または円の価値が下がり、インフレ率が急激に高騰する。そしてそれを制御できない状態。

 

その時何が起きるのか。

物価が2倍3倍と上がり国民の生活が困窮する。

金利が高くなる事で国の借金の返済利子も上がり、とても返せる額では無くなり、歳出を極限まで抑える必要がある。そのため行政サービスが低下し医療費などもカバー出来ずに国民の負担が増える。そして歳入を増やすために更なる増税が課される。

場合によってはIMF国際通貨基金)が介入してきて強制的に緊縮財政や構造改革を強いられることになる。

 

バブル崩壊から30年間、財政再建よりも経済成長だと言い続け、財政出動を繰り返し行なってきた結果、財政赤字は雪だるま式に膨らんだ。

何十年も前から少子高齢化の人口減フェーズへ突入することは分かっていたのに、時の政治家は目先の自分の票にしか興味はなく、票を入れてくれる既得権団体には手をつけられずに、国債発行(借金)をしまくってきた。

その結果が1000兆円を超える財政赤字となり、更に毎年その額を更新している状態を作った。

 

先日、韓国映画の「国家が破産する日」を観に行ったが、それはそれは悲惨な状態だった。

国家自体が潰れる事はないが、かなり苦しい生活を迎える事となる。それが何年続くか分からないが、リーマンショック以上になるのは間違いなく、倒産する会社もたくさん出るだろう。

 

でも、日本人は一致団結する民族だしその時のパワーはものすごく強いと思う。そういう意味では、一旦破綻してしまうのもひとつかもしれない。

 

財政破綻後 危機のシナリオ分析

財政破綻後 危機のシナリオ分析