気ままに本要約ブログ

本を読んでアウトプットすることではじめてインプットできる!自分自身の為と、ブログを読まれた方へ少しでも参考になれば良いかなと思い、気ままに書評を書いていきます。

限界のタワーマンション

最近、仕事で豊洲に行ってすごく気になったことがあって、関連の書籍を読んでみた。

東京湾埋立地にそびえ立つタワーマンションだ。

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あまり近くで見たことがなかったので少し驚いた。

 

そして周辺を歩いてみたけど、ママさんが電動自転車に子供を乗せて走ってる姿をよく見かけた。

タワマンから公園やデパート、スーパーまで距離が長いから子供を歩かせるのはキツイんだろうなと思う。あと、風が強い。

一見、優雅な生活に思われるタワマン暮らし。案外不便なことが多いんじゃないかな。

地上に降りるにもエレベーターで長いこと待って、もし何か忘れ物でもしたら戻るのがめちゃくちゃ面倒くさい。

あと、朝の出勤時間帯。

どうしても時間的に被るのでエレベーターも待つし、最寄り駅もごった返す。

この本でも出てきたが、武蔵小杉のタワマン建設ラッシュによって、出勤時間帯にタワマンの住人が武蔵小杉駅に辿り着くのに30分かかると!

利便性が良くて武蔵小杉に住んだのに、いつもより30分早く出ないといけない。これは悲惨な状態。

 

タワマンが乱立することで一気に人口が増えるため、周辺の保育園、学校が足りなくなる。そして子供たちが遊べる公園が全然足りない。

デベロッパーは巨額の利益を得られるし、自治体は住民税など税収が増えるためタワマン建設を後押しする。

人口減少のフェーズに入っているこの日本で、空き家率が拡大しているこの状況下、お構いなくガンガン新築マンションが建設されている。国が規制をかけないとこの流れは止まらないよね。

ある不動産関連の人の話だが、「なぜこの空き家だらけの状況で、人口が減っていくのにも関わらず、デベロッパーは新築マンションを作りづけるのか?」の問いに、「だって、何千人もいる社員を食わしていかないといけないからね」と漏らしていたそうだ。

ある意味、納得。。

 

あと、タワマンで懸念されている問題として、巨額の修繕費がある。15年に一度、大規模修繕をする必要があるが、その額が普通のマンションの比にならないらしい。そもそもタワーマンション自体、歴史が浅いので、まだ1回目の大規模修繕しか行われた実績が無いが、これが2回目(30年)、3回目(45年)となると修繕費の額が半端ないようだ。

それを住居人が負担するわけだが、年々上がる修繕費積立て費に加え、さらに一時的に足りない費用を徴収されるだろう。

それより何より、30年後、45年後のタワマンの資産価値があるのだろうか。

これだけ新築マンションが乱立している中、さらには空き家だらけになるその頃の状態を考えると、高い維持費を払いながら住み続ける意味があるのか。売却するにしても、住宅ローンの残債を返せる値段で売れるのだろうか。

いろいろ勝手に想像してみた。

 

 

限界のタワーマンション (集英社新書)

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