「方法論」より「目的論」「それって意味ありますか?」からはじめよう
アンダーアーマーの日本総代理店「株式会社ドーム」の安田CEOの書籍。
「人は何のために生きているのか」
最終的にはこの問いに帰結する。ものすごく哲学的な話だ。
世の中、「方法論」ばかりに注目して、目的を見失っていることが多い。「それって何のためにやってるの?」「それって意味ありますか?」を改めて問うてみる必要がある。
とりわけ、一流のスポーツ選手は、この「目的」がはっきりしている。明確な目標があり、それをするためのハードなトレーニングも厭わない。
目的がはっきりしているから、一つ一つのトレーニングをやる意味をよく分かっている。
これが、何の意図もなくトレーニングするのと、目的意識を持ってトレーニングするのでは雲泥の差が出てくる。
高校野球の名門校でも、その意識統一はされている。どうやれば速い球が投げられるのか、どうやれば強い打球が飛ばせるのか。このトレーニングはそのための有効な手段なのだろうか。
強いチームはそのような「目的論」がしっかりしている。
一流のビジネスマンは、なぜ身体を鍛えているのか。普通に考えたら、スポーツ選手でもないのに、体を使う仕事でもないのに、何で筋トレやジョギングなどやっているのだろうか。
その解としては、2つあると推測する。
ひとつは、身体と精神は繋がっているため、精神を鍛えているとも言える。体の緩みは精神の緩み。身体を鍛え続けることで良い精神状態が保たれ、結果的に知的労働の高パフォーマンスを生む。
もうひとつは、小さな達成感の積み重ねが出来るからだ。自分で決めたメニューをこなしていく。それに比例して体つきも変化していく。この小さな達成感が自分をアップデートしていく。
単純に見た目もシュッとしていて、見栄えが良くなる。だから一流のビジネスマンは身体を鍛えているのだ。
「成功」よりも「幸せ」を選ぶ生き方
「成功」という言葉はいまいちしっくりこない。何をもって成功なのか、何をもって失敗なのか。
お金持ちになれば成功なのか、事業がうまくいけば成功なのか。「成功者」という定義はとても曖昧。
お金をたくさん持っていても幸せじゃない人も居る一方で、普通の暮らしをしていて幸せそうな人も居る。
「人は何のために生きているのか」
の問いには、「幸せになるため」だと思う。あるいは、「楽しむため」だ。