半グレと芸能人
またもや半グレの本だが、今回は芸能人とのつながりや事件が書かれている。
朝青龍事件
2010年1月、六本木のクラブ「フェリア」で泥酔した朝青龍が店のオーナーをしていた関東連合元幹部を暴行した。場所中の時間でもあったし、この事件をきっかけに朝青龍は引退する。
この暴行を受けた人物こそが、「夜の帝王」と呼ばれた、関東連合を夜の街へ進出させた張本人。
折口という男
言わずと知れた、芝浦の「ジュリアナ東京」六本木の「ヴェルファーレ」を作った男だ。しかもジュリアナは日商岩井の会社員時代にプロデュースした。
(折口氏は元々苦労人で、家系を助ける為に給料がもらえる自衛隊少年工科学校へ通い、一時はパイロットを目指していたそうだ)
しかし、両店とも色んな利権争いが絡み折口氏は追い出される格好となる。
その後、出資していた、友人の会社「グッドウィル」へ本格参入する。買収を重ね、グッドウィルグループを成長させた。
かなり羽振りが良かったその当時、西麻布のプライベートラウンジを作り、運営を任していたのが、関東連合元最高幹部の柴田大輔氏。
そして、グッドウィルグループ「コムスン」の介護報酬不正請求が大きく報じられ業績が急降下。グッドウィルグループの会長を辞任してアメリカへ移した。
アメリカでは投資会社のCEOとして成功しているらしい。やはり経営センスは持っていたんだろう。
海老蔵暴行事件
2010年11月、西麻布の会員制バーで起きた暴行事件。海老蔵は関東連合元幹部の石元太一氏らと飲んでいた。
海老蔵はかなり酔っ払っていて、石元に無理矢理飲ませようと強要をし続けていた為、迎えに来た関東連合後輩の「R」氏にも突っ掛かり、激怒させた事で返り討ちに合う。ボコボコにされ海老蔵は逃げ出してタクシーを捕まえに来たところを目撃されている。
この事件が「関東連合」を一躍有名にした。ヤクザでもなくただのチンピラでもない、その中間の「半グレ組織」
六本木フラワー襲撃事件
2012年9月、六本木のクラブ「フラワー」で関東連合複数人が金属バットで暴行を加え死亡させた事件。しかもそれは人違いだったという驚愕の事実。
死亡した藤本氏は渋谷のクラブなど運営していた事業家で、フラワーではVIPで友人らと飲んでいた。
ちなみにフラワーの入っている六本木のロアビルは六本木のシンボル的ビル。
この犯行の理由としては、長年対立していた新宿・練馬を拠点とした有名な不良「K兄弟」とその一派との抗争がきっかけだった。
2008年に仲間を殺害され、その復讐のための暴行だったが、「K兄弟」と間違えてやってしまったという事だ。
事件当日、フラワーの店員から「K兄弟と似た男がいる」と石元太一に連絡があり、それを後輩であり主犯格の「見立真一」へ連絡をしていた。そのため石元は逮捕されたが、見立はいまだに逃亡中で、指名手配犯になっている。
この事件をきっかけに関東連合は解体に向かっていくが、個々のつながりは今でもある。
何かと芸能人や有名人と半グレ(反社)がつながっているのには理由がある。
夜の街へ進出していった半グレ組織は、夜な夜な遊びに出ている有名人と自然につながりが出来てしまうのだろう。
そして、半グレ組織は詐欺、窃盗、麻薬売買、賭博などの犯罪、そしてAV業界や風俗まで手をつけている。まさにアンダーグラウンド、水面下で活動している組織だ。