自分のアタマで考えよう
実はもう9年前の本なんだなぁ。「考え方」の本だから、今改めて読んでも参考になる。
知識は「過去」思考は「未来」
例えば、日本のプロ野球界について考える。
昔と今のファンの年齢層が上がっているというデータを見た時に、これをどう考えるか。
知識がある人は、「プロ野球界の未来は暗い」「プロ野球は早急に若いファンを取り戻す必要がある」と考えるだろう。
でも一方で、「プロ野球の未来は明るい」「時間にもお金にも余裕のあるシニア層に向けたビジネスが展開できる」などと読み解く人もいる。この場合は新しいビジネスチャンスになるかもしれない。
もちろん仮説だが、チャンスを掴む人がいる一方、この状況を嘆いて終わる人もいる。
変にバイアス(知識)がかかっていると、新しいアイデアが出るチャンスの芽を摘んでしまう。
判断基準はシンプルに
何かを決めるとき悩むのは、選択肢が多すぎるからではなく「判断基準が多すぎるから」である。
例えばレストランを選ぶ時、小さな街でも何十という種類がある。その中から1つの店を選ぶのが難しい理由は、レストランが多すぎるからではなく、レストランを選ぶための判断基準が多すぎるから。
例えば婚活女子。「顔も身長も収入も性格も家も財産も将来性も」となると、一生パートナーは見つからない。その中から、「経済力」と「相性」を優先するなど、判断基準の優先順位をつけないといけない。
それはつまり、自分の中にフィルターを作るということ。溢れる情報の中から自分にとって有益な情報は何かと、しっかりと仕分けが出来るかどうか。
さらに、自分の中で「目標の姿」が明確になっていないと判断基準が不明瞭になる。