気ままに本要約ブログ

本を読んでアウトプットすることではじめてインプットできる!自分自身の為と、ブログを読まれた方へ少しでも参考になれば良いかなと思い、気ままに書評を書いていきます。

アイアンハート

伝説の経営者「折口雅博」さんの自伝。

有名すぎるディスコ「ジュリアナ東京」「ベルファーレ」の生みの親であり、日雇い派遣の「グッドウィル」、介護サービスの「コムスン」を創った人。

 

幼少期から防衛大学時代、そして社会人となりグッドウィルグループを創り、崩壊していくところまで読み応えがあった。

 

父が中小企業の社長で小さい頃はお坊ちゃんだったが、父の会社が倒産してから様相が変わる。

一気に貧乏になった為高校からは学校に行きながら給与がもらえる陸上自衛隊少年工科学校に入学し、猛勉強の末に、防衛大学に進学した。

なお、習い事は武道が中心で、小学生から武闘派として自分の身は自分で守っていた。高校、大学でも空手や柔道など武道を突き詰めた。

そして、就職ではもともとパイロットを目指していたのだが、大きな仕事をしたいという事で、商社大手の日商岩井に就職したがその入り方もすごい。会社四季報を見ながら大手商社に片っ端から電話するという破天荒ぶり。

結果、日商岩井の人事課長に気に入られ採用してもらった。

 

入社後もバリバリ営業して実績を残していた。そして転機が訪れたのが、英国最大のレジャー企業と日商岩井が業務提携した時、芝浦の倉庫を活用してディスコを作ろうというアイデア

上司に提案し、倉庫のオーナーと交渉し、なんとか折り合いつけたが、初期費用はなんと個人の借金で工面したとか。

そして完成したディスコ「ジュリアナ東京」はヒットした。平日1000人、週末2〜3000人を集める爆発的人気ディスコとなる。

ターゲット層は、エリートビジネスパーソンやOL。当初は無料招待券など配って常に満員になることを意識した。満員状態がディスコのブランドとなりお客がお客を呼ぶ。

ディスコのセンターピンは「満員」であると。

そしてオープン後4ヶ月で月に1億円の利益が出た。しかし仲間内で利益の奪い合いが始まり折口氏は排除されてしまう。

ジュリアナ東京自体も最後は内部の訴訟合戦でその幕を閉じることに。

 

日商岩井を辞め、ジュリアナ東京を追い出された折口氏は多額の借金を抱えることになった。消費者金融トイチにまで手を出さざるを得ないくらいに。

ただ、ここで不屈の精神で一発逆転を狙い、ジュリアナを超えるディスコを作るために場所探しに奮闘していた。

そこで見つけたのが六本木のあるビル。オリックスavexの協力を得て1994年に「ヴェルファーレ」が誕生する。そして大ブレークする。

浜崎あゆみもこのヴェルファーレでデビューのきっかけを掴んだと言われる。

しかし、ここもオーナーの意向が変わり経営権を奪われることになり、1年半後に辞めた。

ジュリアナ東京ヴェルファーレも、自分が企画して作ったにも関わらず利権を持った人たちに追い出される格好となった。

 

ヴェルファーレ立ち上げ後、信頼するパートナーと1995年にグッドウィルを設立した。軽作業アウトソーシング、いわゆる日雇い派遣なのだが、正確には「派遣」じゃなく「請負」。

もちろん同業ライバルもいたが、コンピューターを使ったマッチングシステムと、金融機関から多額の融資を引いたことによる資金力で他社より抜きん出た。拠点展開を急拡大することで売上も2001年には売上500億円突破した。

 

一方、1997年に介護会社「コムスン」に資本参加していて、2000年の公的介護保険が施行された際に、全国に1200拠点へ拡大させた。

結果、急ぎ過ぎた事で300拠点へ統合することになるが、知名度は一気に上がった。

2000年に7億だった売上は、2005年には500億を突破し、日本の介護最大手として君臨していた。

2004年にグッドウィルグループ東証1部に上場を達成し、売上はゼロから10年で1400億円を達成した。

 

そして、2006年にあのクリスタルの買収劇がある。

クリスタルは非上場のオーナー独裁会社で、グループ子会社を70社展開し売上は5千数百億もある、人材会社売上No.1を誇っていた。

グッドウィルの売上の3倍近くある会社をM&Aするという離れ業を成し遂げた。

クリスタルのオーナーは高齢で健康不安から会社をバイアウトしたいと思っていた。そこで、1週間で880億円用意する会社があるなら売ると言ったそう。そこで折口氏の手腕でなんとそれを実現させた。

後日談だが、クリスタルのオーナーは同業には売りたくないと言ってたらしいが、間にファンドを挟んだ事でグッドウィルがバックにいた事を知られなかったとのこと。

鮮やかな買収劇でグッドウィルグループは売上7700億円の人材業界No.1の企業となった。

 

そしてそこから1年足らずでグッドウィルグループ崩壊の足音が聞こえてくる。

まずコムスンのバッシングからだ。発端は何箇所の施設で「過誤請求」、つまり間違った点数で国に請求してしまう事務上のミス。これをマスコミでは「不正請求」という言葉となり、まるで意図的にやっているようなイメージを植え付けられた。

そして大きな事として、介護保険法の改正が行われていた事だ。一箇所でも問題を起こした場合には同会社の全拠点が連座責任を負うという内容だ。

この法改正の検討チームには民間企業の人間が一人も居なかった。つまりコムスンを狙い撃ちしたような法改正とも言える。

全国2000拠点あったコムスンの施設は、5年間営業停止という、死刑宣告のような措置を取られた。

一方マスコミにはネガティブキャンペーンを貼られ、世論からも批判を浴びた。

さらに追い討ちをかけられたのが、日雇い人材派遣の「二重派遣問題」だ。派遣先がさらに派遣するという行為。でもこれは派遣元としては防ぎようがない事。そして、多かれ少なかれどの日雇い派遣会社も起きていること。

ここをマスコミがついて猛烈にバッシングを浴びることに。

そして最後の結末としては、バッシングによる株価急落によって、銀行がグッドウィルの債権をアメリカのファンドに売ってしまったことで、実質的にグッドウィルグループの経営権を奪われることになった。

これで折口氏の伝説が一時幕を閉じた。

 

その後、ニューヨークに渡り、グッドウィルの時に作った高級和食レストラン「MEGU」の雇われ経営者になり、そこから復活劇を遂げる。

余談だが、MEGUの2号店はトランプタワー内に出店する際にトランプと会っている。(2005年当時)

 

超セレブたちが利用するMEGUは有名になり、主要国へフランチャイズ展開することに。そして最高位のシックススターダイヤモンドという賞を受賞した。

世界で成功したその「MEGU」を売却して、今の経営コンサルティングの現在に至る。

 

この本を通して折口さんという人がよく分かった。

彼は一流の経営者であり、イノベーターであり、人格者だ。当時のバッシング報道がされた時期はマスコミに悪のイメージ付けがされたが、間違いなく彼は本物であり、伝説を残した日本を代表する経営者だ。

でも、日本では目立ちすぎるとひきづり降ろされるんだなあとつくづく感じる。何か大きなものに半ば強制的に。そういう意味ではホリエモンと同じだな。

 

 

 

アイアンハート (書籍)

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武器になる!世界の時事問題

アメリ

なぜアメリカの銃社会は無くならないのか?

まず、憲法にしっかりと明記してあること

「国民が武器を保有し携帯する権利は侵してはならない」

そして、この権利を何がなんでも守ろうという組織があること。

それが全米ライフル協会(NRA)

会員数は500万人以上で莫大な予算を持っていて、その資金力が政治に大きな影響を及ぼしているため。

選挙はメディアを使ってアピールするため多くのお金が必要になる。NRAの資金は「銃規制」を訴えた候補者の対立候補に流れる。つまり「銃規制」を訴えた方は落選する。

「銃規制」と言っても、無くそうと言っているのではなく、ただ購入者の犯罪歴などをチェックする仕組みを作ろうと言っているだけなのに、その規制すら出来ない現状。

 

ヨーロッパ

EUはなぜできたのか?

ヨーロッパは何百年にも渡って戦争を繰り返してきた為、戦争を根絶するために国境を無くして手を組もう。そしてアメリカのような合衆国を目指そうというとことで出来た共同体。

そして通過も統一し、移動もパスポート無しで自由に出来るようにした。

その結果、貧困国の人たちが仕事を求めて豊かな国へ流れてくる。特にイギリスは医療が無料なので移民たちは続々と流れてきた。

そこで不満が溜まったイギリスでEU離脱国民投票へ繋がった。国民も政府もまさか離脱賛成派が過半数を上回るとは思っていなかった。

結果、一悶着あったが4年をかけて正式に離脱した。

これでイギリスは分断されたため、アイルランド北アイルランドにまた国境が出来た。カトリックプロテスタントの間でまた内紛の火種が生まれなきゃ良いが。

あと、ヨーロッパの問題といえば「難民問題」。中東の内戦により多くの難民が地中海を渡りイタリアやギリシャに流れてきた。そして難民受け入れに積極的なドイツやスウェーデンに流れる。難民条約という国際条約があるから基本的には受け入れざるを得ない。でも、増やしすぎると国民の不満が溜まっていく。そしてイギリスのような流れになる。

 

戦後の日米関係

第二次世界大戦後、連合国軍(GHQ)が占領し日本を二度と戦争をさせないような国にしようと色々改革した。軍事組織の解体や財閥解体、そして農地の民主化など、とにかく権力を持つ者を排除した。

一方、当時ソ連が勝手な動きをし始める。共産党独裁国家(中国や北朝鮮など)を次々と作っていった。その事を危惧したアメリカは日本を資本主義国家のショーウィンドウにして共産主義の波を抑えようとした。

つまり、日本を経済的に発展させ東アジアの国々に資本主義の素晴らしさに気づかせるために。

そんな中、1950年朝鮮戦争が勃発する。

ある日曜日、北朝鮮が攻め込んできた。その前日は韓国軍と米軍の幹部は大規模なパーティーをし、韓国軍の多くは週末実家に帰っていた。そんな中、北朝鮮は不意打ちで攻め込んできた。

油断していた韓国は一気に占領され韓国軍は南の釜山まで攻め込まれていった。

そこで、アメリカ軍が支援をする訳だが、アメリカから兵を送るのでは間に合わないので、日本に駐留する75000人の兵士を朝鮮半島に送った。

日本にアメリカ軍が居なくなることで、GHQは日本に対して75000人の「警察予備隊」を作りなさいと言う。これが後に「保安隊」となり今の「自衛隊」となる。

憲法で「戦力は持たない」としたのに、早くも矛盾が生じる事になった。

ただ、あくまで「自衛隊は軍隊ではない。防衛のための必要最低限度の実力組織である」と主張している。

1951年サンフランシスコ講和条約により日本はGHQより独立をする。そしてアメリカとの間で「日米安保条約」を結ぶ。しかし、この条約は不平等条約だった。アメリカ軍は日本に駐留するが、日本を守る義務は無かった。さらに、日本国内で政府を倒そうなどと民主運動があった場合にアメリカ軍が鎮圧出来ると言う内容。これは実質的にアメリカに支配されている事と同義。

この不平等を是正しようと立ち上がったのが岸信介首相。日本が攻められた際にアメリカ軍は日本を支援する義務を加えたり、日本国内の問題にアメリカ軍は介入しない事や、日本国内のアメリカ軍基地に変更を加える場合には事前に日本と協議すること。

日本国民には変な誤解を生み激しく反対されたが、これを1960年に強行採決した。そして岸信介は混乱の責任をとって辞任した。でもこの改正日米安保は今となっては素晴らしい功績。

最後に、もしアメリカ軍が日本から撤退し、それをすべて自衛隊がカバーするとなると、新たに22兆円の予算が必要との事。今は自衛隊維持費の6兆円と、思いやり予算アメリカ軍に1900億円負担しているが、逆に言うとそれだけで済んでいる。

日本が攻め込まれる可能性はあるのか?

ミサイルを撃ち込まれる可能性はあるが、物理的に海を渡って軍隊が攻め込んでくる可能性は極めて低い。島国だからその点は救われている。

 

沖縄問題

沖縄は日本のために犠牲にされてきた歴史がある。第二次世界大戦では沖縄が地上戦の舞台となった。アメリカ軍は45万人を動員して沖縄を攻め落とした。終戦後のサンフランシスコ講和条約でも沖縄だけは独立を果たせず、アメリカの支配下に置かれたままだった。通貨はドル、自動車は右側通行、本土に渡るのにもパスポートが必要。

1964年に就任した佐藤栄作首相がようやく沖縄返還の動きを見せ、1972年に返還が決定された。

返還後も沖縄の人たちの苦労は続く。

日米安保に基づいて日本にいるアメリカ軍の兵士たちには特別な地位を与えるという「日米地位協定」が1960年に締結された。

これは例えば、アメリカ軍兵士は日本に来る時直接基地に入る事が出来たり、日本の自動車免許が不要だったり、高速道路無料など。あと、日本の警察はアメリカ軍の兵士を簡単に逮捕が出来ない。犯罪を起こしても基地に逃げ込んでしまえば手が出せない。このせいで過去に色々と問題が起きた。

沖縄は東京都と同じくらい広さだが、日本にある米軍基地の7割が沖縄に集中しているため、住民の様々な苦労は続く。

 

中東問題

現在の中東問題の多くは、1948年、パレスチナユダヤ人の国「イスラエル」が建国されたことから始まった。アラブ人のパレスチナユダヤ人のイスラエル、そしてそこには3大宗教の聖地である「エルサレム」がある。

エスを殺したユダヤ人はローマ帝国によりユダヤ人国家が滅ぼされ各地に散っていった。その後もユダヤ人は差別を受け続けている。

ユダヤ教キリスト教イスラム教も同じ「神」を崇めているわけだが、その崇め方がそれぞれ違うために対立が生じる。

イスラム教は、サウジアラビアのメッカにいたムハンマドが神の預言者として扱われ、彼の発する言葉をまとめたのが「コーラン」といういわゆるイスラム教の「聖書」である。

イスラム教の戒律として、1日5回のお祈りや、豚肉、アルコールはNGである。海外でイスラム教徒が食べられるものは「ハラル」と明記してある。あと、変わったところでは、一年に一度「ラマダーン月」という、1ヶ月間日の出ている日中に断食をしなくてはいけないという。

 

中国

表向きには多党制だが、憲法の上に中国共産党があるという事実上の一党独裁国家。

共産党員は特権があり、警察や検察も逮捕できない。メディアも支配されていて、サイバーポリスは10万人もいて、SNSやブログなどネット空間を24時間365日検閲している。

1949年中華人民共和国が建国され、国家主席毛沢東が色々改革するのだが、あらゆる政策がダメダメで中国はしばらく悲惨な状況が続いた。

イギリスに倣って鉄を作れと命令した挙句、農民たちはうまく作れないことを報告出来ず、農作業用の鍬を溶かし、鍋やフライパンも溶かすという本末転倒に陥る。

農業に至っても、スズメを一斉退治した事で害虫が大量に発生して稲が全滅したり、ソ連に倣い稲を密植した事でうまく育たず稲の生産量が激減。それを「豊作です」と嘘の報告をする。実に3000万人もの餓死者を出したが中国は認めないし国民にも伝えない。結局毛沢東は死ぬまで権力を渡さなかった。

その後の鄧小平が打ち出す「改革開放政策」で経済が上向いてくる。海外資本を積極的に受け入れ、いわゆる世界の工場として中国は成長した。

海外から情報が入ってくるにつれて、若者を中心に民主化運動が高まってきた。そしてかの有名な「天安門事件」へとつながる。

 

北朝鮮

北朝鮮に旅行すると1人に対して2人の案内人がつく。そして外国人専用のホテルには大きな鏡(マジックミラー)があり部屋の中を監視される。案内人2人は同じ部屋に泊まる。なぜかというと、個別に話をさせないように相互監視をさせるため。

北朝鮮は過去に何度もテロを起こしてきた。有名なのは、1987年に起きた大韓航空爆破事件。

翌年行われるソウルオリンピックで、韓国の発展が世界に知れ渡るのを阻止しようと、韓国がいかに危険かを示すために大韓航空機を爆破する。

イラクのバクダッド発、アブダビ経由ソウル行きの便で、途中下車したのがあの金賢姫

飛行機はビルマアンダマン海で爆破し全員死亡。

金賢姫は日本人として偽っていたが、韓国ソウルの夜景を見せ、自分が騙されていた事に気づき自供し始める。そして、北朝鮮で日本語を教わった人物が、北朝鮮に拉致された日本人だと判明した。ここから拉致問題が明るみになり今まで続く。

北朝鮮は国民を騙し続けて国を統治してきた。でもその中で世界を知った人らは脱北している。

そして核の開発が北朝鮮の肝になっている。世界からの経済制裁と核開発。北朝鮮は交渉力を持つために核の完成を急ぐ。しかしそれを阻止しようと世界は北朝鮮経済制裁を加える。

なんだか、話がうまくまとまらないもんかね。

 

 

 

最速で身につく世界史

TBSのバラエティーのディレクターが書いた世界史の本。東大卒ということもありかなり頭の良さが伝わってくる。

世界史のエッセンシャル版として24のテーマに沿って解説している。

 

そもそも人類の誕生はいつなのかという事だが、20万年前に東アフリカでホモ・サピエンスの祖先が居たとの事。

そこから世界に広がっていったのが6万年前。まずはヨーロッパ、中東、中国、日本、オーストラリアと渡り、最後に到達したのがアメリカ大陸で、南下して行き海に出て最後の最後にハワイ島に到達が1000年前との事。1000年前だと割と最近に聞こえる。

 

そこから「文明」が起き「宗教」が出来る。最初に発達したのが紀元前4世紀に「ユダヤ教」、紀元前後の「キリスト教」、7世紀に誕生した「イスラム教」。これらの共通する点はすべて同じ「神」を崇拝するという事。違う点は、その神の啓示を伝える「預言者」が違うということ。

ユダヤ教は「モーゼ」、キリスト教は「イエス」、イスラム教は「ムハンマド」。

それ以外のヒンドゥー教や仏教は「多神教」なので各分野にたくさん「神」が居るということ。

そして、「馬」を飼い慣らして「移動手段」にしてから一気に歴史が動く。ローマ帝国など他国を支配する帝国が誕生する。

ちなみに、18世紀にイギリスで蒸気機関が発明されるまでは馬が動力源の中心だった。

 

14世紀頃、富が手に入り、生活に余裕が生まれると、精神的な満足を求めるようになる。その流れで芸術と科学が生まれ「ルネサンス」と呼ばれる。

 

キリスト教の世界観である「天動説」は16世紀コペルニクスにより「地動説」が唱えられ、ガリレオにより確定付けた。

 

国家の種類は大きく分けて2種類である。

「王国」と「共和国」

「王国」は、神様が選んだ王様がいて、その子孫が歴代の王様へとなっていく。

「共和国」は、人々が選んだ大統領が国の代表となる。

日本で言う天皇のことだが、「天皇は国の象徴」だから厳密には共和国の方だろう。

もう一つ、社会主義中にでは、「会議」が国の代表となる。ソビエトや今の中国がそれに当たる。

 

一部の権力者が富を独占すると必ず市民革命が起きて王政をひっくり返す。フランス革命からナポレオンが台頭し各国へ「自由・平等・博愛」を広めていった。

 

世界初の株式会社は、1602年に作られた「オランダ東インド会社」である。

資本家を募り利益を分配する仕組み。

そしてイギリスがその仕組みをうまく模倣し、綿織物生産から製鉄業、機械工業、炭鉱業へ。蒸気機関の発明で動力革命が起き、産業革命へとつながる。

 

そして世界大戦の話。

第一次世界大戦は、ドイツ、オーストリアが他のヨーロッパ諸国へ喧嘩を仕掛けたが、最後アメリカの加担により敗北する。

第二次世界大戦はその負けたドイツが報復に燃え、ヒトラー率いるナチス・ドイツによりまた仕掛けていった。日本も朝鮮、中国、そして東シナへ進出しようとしてアメリカへ喧嘩をふっかけてしまった。

そして持たざる国(ドイツ、日本、イタリア)の挑戦は失敗した。

第三次世界大戦が起きないのは、核がヤバくなりすぎて、片方が仕掛けると必ずカウンターパンチが来てお互いを破滅させる事になるから。

その後はアメリカとソ連の冷戦が続いたが、1989年のソ連崩壊により冷戦の終結が宣言された。

ちなみに1989年は歴史的な年だ。日本では昭和から平成に変わり、中国では天安門事件が起こり、ドイツではベルリンの壁が崩壊され、ソ連解体、冷戦の終結

 

大昔の世界史よりもやはり現代世界史の方が入ってくる。特に戦前戦後のあたり。日本の過ちとその後の復活。

 

 

 

世界のニュースを日本人は何も知らない

日本では国際ニュースをあまり流さないし、国民もあまり関心を示さない。それはなぜか。

日本は隔離された「島国」であり、在留外国人比率が3%と異常に低い(他の先進国は10〜12%)ことで、どうしても外国や外国人についての関心が薄くなる。

 

ヨーロッパで近年問題になっている「移民問題」や、アメリカの「分断社会」。

中国政府の「香港統治」や「台湾」までも取り込みたいという思惑であったり。

こういうのに関心がなく世界のニュースに疎い人が多いなという気がする。

 

日本ではほとんどないが、世界の問題というのは、人種の違いによる文化の問題、移民(難民)に仕事を奪われる貧困層の不満などであり、そして市民による暴動が繰り返されている。

先進国のアメリカや西欧、中国などでもデモが起きるし、日本のようにおとなしい国はない。

 

例えばEUでは、ドイツが一番経済的に潤っていて発言権も強い。そんなドイツが中東からの難民を積極的に受け入れていたが、さすがに受け入れきれず、EUの他の国々へも難民の受け入れを要請し始めた。これに対して怒りをあらわにしたイギリスが国民投票の末にEUを離脱した。

この、移民問題はヨーロッパ諸国では結構頭を悩ませている。宗教の違いや文化の違い、安い仕事を奪われて失業者が増えたりと。日本もこれから移民を増やしていくことになるだろうが、この辺はヨーロッパを参考にして注意する点だと思う。

 

総じて言えることは、日本は相当恵まれた環境だ。

小学生が一人で登下校できる。夜道に女性が一人でも歩ける。家に強盗が入ることもない。

治安においては素晴らしく恵まれている事を自覚するべき。

あと、格差が広がっていて貧困層が増えたと言っても、生活保護というセーフティネットがあるから食べていけるだけの生活は保証されている。

国民皆保険で安価で高度な医療が受けられる。

こんな国は先進国においてもなかなか無い。

日本人は平和ボケしていると言われるが、正直平和ボケのまま死ねたら一番幸せなんだろうな。

 

 

 

 

地政学

国際政治が「劇」なら、地政学は「舞台装置」

国家の裏側にある思惑をひも解くスキルを学べる

 

絵や図でわかりやすく表現されていて、サッと大まかに把握するには良い本だった。

 

日本は地政学的に恵まれている。すべてが海に囲まれていて攻め込まれにくく、気候も良く自然食物もよく取れる。

沖縄と横須賀には世界一の米軍があり、その抑止力で日本は守られている。あと、石油タンカールートも米海軍が守ってくれているから安定的に石油を輸入出来ている。

一方で、隣国からの近海領土を脅かされ続けている。ロシアから返却されない北方領土。日本にとってはそんなに重要じゃないが、ロシアにとってはめちゃくちゃ重要な島。アメリカに対する防波堤や、北極海ルート開設のための重要な領域だからだ。

中国からは尖閣諸島を脅かされ続けている。国際法的にも日本の領土なのに、執拗に侵入してくる。これは、台湾を統治するために邪魔だからだ。あと、海の領域を広げようとする中国の思惑。

 

アメリカに至っては、巨大な島国と捉えることができ、世界を制覇しているシーパワーの国。

太平洋、大西洋に面していて、南アメリカを繋ぐパナマ運河も抑えている。

さらに、アジア、中東、ヨーロッパへアメリカ軍が駐屯していて、いわゆる「世界の警察」として各国を見張っている。

 

中国は、世界一のランドパワーの国。「一帯一路」戦略で陸も海も制したいと意気込んでいる。アジア、中東からヨーロッパにかけて莫大な投資をして各国の拠点を押さえていく。

ただ、一党独裁政治のため、国を統治する治安維持費が国防費を上回っており、将来的にクーデターなど起きて独裁政治が崩れると一変するだろう。

 

ロシアは世界一国土が広いが、隣接する国が一番多い国でもある。そのため、国境を守るためにかかる費用が莫大となる。

そして年中寒い国。凍らない港「不凍港」を求めてウクライナのクリミアを併合した。黒海から地中海、そして大西洋に出る黒海ルートを確保した。そして新たなルートである「北極海ルート」もこれから開設に向けて動いている。

 

中東は、イランがその他の国らと対立構造になっている。特にサウジアラビアとはバチバチだ。

イランは、元々アメリカに石油を大量に輸出していた事もあり新米で独裁国家だったが、「イラン革命」によりそこから一気に反米の様相となる。

核を作り始め、それをやめなさいというアメリカ。

聖地「エルサレム」があるのは、ユダヤ人のイスラエル、アラブ人のパレスチナと対立している。

 

ヨーロッパは、経済圏のEUと、対ロシアの軍事同盟NATOと、国々がまとまることで力を発揮している。ただ、イギリスがここでEUを離脱し一定の距離を取る戦略。どうやら富裕層は離脱したくなかったが、移民に仕事を奪われた貧困層が離脱を支持したようだ。

EUの優等生と言えばドイツだ。ユーロ安で(主に車の)輸出で経済が上向いている。

 

 

このように、世界を俯瞰して見ることで、それぞれの国の思惑を知ることができ、世界のニュースに関心が高くなる。

 

 

サクッとわかる ビジネス教養  地政学

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韓国人のボクが「反日洗脳」から解放された理由

韓国生まれで日本に魅せられ、韓国に絶望した韓国人YouTuber。そして日本に帰化申請までしている。

 

彼は日韓の歴史をかなり勉強したようで、いわゆる韓国のお家芸である「反日」について詳しく書いてある。

 

まず、国(大韓民国)が出来た時が「日本からの独立」という名目だった為に、韓国の歴史イコール「反日」という前提がある。

そして初代大統領の李承晩(イ・スンマン)が「反日」を植え付けた。

もともと日本は1910年に「日韓併合」として朝鮮半島(韓国)を統治していた。それが第二次世界大戦の敗戦後の1945年、朝鮮半島を返還することで韓国が建国した。

 

韓国の見方からすれば、その「日韓併合」時代は、日本が侵略していた、植民地化していたと、被害者意識でいる。その当時の「慰安婦問題」や「徴用工問題」を今でも持ち出して批判している。

でも、それらの主張はあまりにも事実とは歪曲された内容で、正直言って嘘っぱちだ。

さらに、日本による朝鮮統治により、それまで何も無かった朝鮮半島だが、日本の莫大な投資により生活インフラが一気に整い、教育や医療体制も整え、暮らしやすい生活になっていたらしい。その時代に生きていたお爺さんお婆さんは、あの時代は良かったと言っている。

なのにその事実は一切伝えられず、ねじ曲げられた歴史を作り出してきた。

 

小学校では「竹島は我が領土」という歌を歌わされ、中学高校では「慰安婦問題」を取り上げる。そもそも慰安婦は日本だけでなく世界各国で行われていたものだ。軍兵の欲求不満を解消する重要な役割でもあった。それが無ければ一般人をレイプしてしまう可能性がある。

 

竹島問題について、まずはっきりしていることは、「竹島は正真正銘、日本の領土」であるということ。それが、第二次世界大戦後に朝鮮半島を返還する際、韓国初代大統領の李承晩(イ・スンマン)が「竹島は韓国の領土である」と主張した事から始まる。サンフランシスコ講和条約でもその主張は「認められない」とされた。

それを無視して勝手に境界線を引き、それを超えた日本の漁船を拿捕(だほ)し始めた。

その銃撃により8人もの日本人を殺している。

これ、日本はもっと怒った方が良いよ。

 

徴用工問題にしても、日本企業に奴隷のようにこき使われていたと言っているが、同じように日本人も働いていたし、よく持ち出される肖像画は実は日本人の姿だったとか。

 

ごく最近の話でいうと、日本が韓国に対して「ホワイト国」を除外した事に対して腹を立てているという事。

通常、輸出したものがどのようなものに使用されるか管理しなければならないが、それを免除したのがホワイト国なので、要は通常に戻したまでだ。

それには理由があって、どうやら半導体に使用される材料(フッ化水素など)が北朝鮮へ流れて核や兵器の製造に使われているのでは?という懸念があり、通常の輸出管理に戻したまで。

それに対して猛抗議をしてくるって事は、そういうことなんじゃないか。

 

現大統領の文在寅は思いっきり「北朝鮮寄り」で、南北統合が悲願なので、日韓関係も過去最悪の状況だ。アメリカに対しても距離を置こうとしている。

なんで北朝鮮と一緒になりたいのかな。

どう考えても韓国にはいろんな負担を強いられることになるだろうに。

 

さておき、韓国は韓国以来「反日」を政治利用し、国民を洗脳し続けてきた。そしてその内容はデタラメな嘘で固められている。

でも、最近の若者はその嘘に気付き始め、政府に対して不信感を持つようになった。

日本の文化やカルチャーが好きで、反日感情を持たない人がにわかに増えてきたとのこと。

それを表立って言えない雰囲気はあるが。

 

反日を強烈に推し進める人たちというのは、40〜50歳の中年層、そしてあまり学力のない(つまりは国の教育を鵜呑みにしてしまう)人たち、そして政治家、教育者なんだろう。

頭の良い若者はもう気づいている。

 

 

 

 



半グレと芸能人

またもや半グレの本だが、今回は芸能人とのつながりや事件が書かれている。

 

朝青龍事件

2010年1月、六本木のクラブ「フェリア」で泥酔した朝青龍が店のオーナーをしていた関東連合元幹部を暴行した。場所中の時間でもあったし、この事件をきっかけに朝青龍は引退する。

この暴行を受けた人物こそが、「夜の帝王」と呼ばれた、関東連合を夜の街へ進出させた張本人。

 

折口という男

言わずと知れた、芝浦の「ジュリアナ東京」六本木の「ヴェルファーレ」を作った男だ。しかもジュリアナは日商岩井の会社員時代にプロデュースした。

ヴェルファーレavexの会長が全額出資してくれた。

(折口氏は元々苦労人で、家系を助ける為に給料がもらえる自衛隊少年工科学校へ通い、一時はパイロットを目指していたそうだ)

しかし、両店とも色んな利権争いが絡み折口氏は追い出される格好となる。

その後、出資していた、友人の会社「グッドウィル」へ本格参入する。買収を重ね、グッドウィルグループを成長させた。

かなり羽振りが良かったその当時、西麻布のプライベートラウンジを作り、運営を任していたのが、関東連合元最高幹部の柴田大輔氏。

そして、グッドウィルグループコムスン」の介護報酬不正請求が大きく報じられ業績が急降下。グッドウィルグループの会長を辞任してアメリカへ移した。

アメリカでは投資会社のCEOとして成功しているらしい。やはり経営センスは持っていたんだろう。

 

海老蔵暴行事件

2010年11月、西麻布の会員制バーで起きた暴行事件。海老蔵関東連合元幹部の石元太一氏らと飲んでいた。

海老蔵はかなり酔っ払っていて、石元に無理矢理飲ませようと強要をし続けていた為、迎えに来た関東連合後輩の「R」氏にも突っ掛かり、激怒させた事で返り討ちに合う。ボコボコにされ海老蔵は逃げ出してタクシーを捕まえに来たところを目撃されている。

この事件が「関東連合」を一躍有名にした。ヤクザでもなくただのチンピラでもない、その中間の「半グレ組織」

 

六本木フラワー襲撃事件

2012年9月、六本木のクラブ「フラワー」で関東連合複数人が金属バットで暴行を加え死亡させた事件。しかもそれは人違いだったという驚愕の事実。

死亡した藤本氏は渋谷のクラブなど運営していた事業家で、フラワーではVIPで友人らと飲んでいた。

ちなみにフラワーの入っている六本木のロアビルは六本木のシンボル的ビル。

この犯行の理由としては、長年対立していた新宿・練馬を拠点とした有名な不良「K兄弟」とその一派との抗争がきっかけだった。

2008年に仲間を殺害され、その復讐のための暴行だったが、「K兄弟」と間違えてやってしまったという事だ。

事件当日、フラワーの店員から「K兄弟と似た男がいる」と石元太一に連絡があり、それを後輩であり主犯格の「見立真一」へ連絡をしていた。そのため石元は逮捕されたが、見立はいまだに逃亡中で、指名手配犯になっている。

 

 

この事件をきっかけに関東連合は解体に向かっていくが、個々のつながりは今でもある。

何かと芸能人や有名人と半グレ(反社)がつながっているのには理由がある。

夜の街へ進出していった半グレ組織は、夜な夜な遊びに出ている有名人と自然につながりが出来てしまうのだろう。

そして、半グレ組織は詐欺、窃盗、麻薬売買、賭博などの犯罪、そしてAV業界や風俗まで手をつけている。まさにアンダーグラウンド、水面下で活動している組織だ。

 

 

 

半グレと芸能人 (文春新書)

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